沖縄には『ぽーぽー』というお菓子があります。
パンケーキのような生地をくるくる巻いたような形状のお菓子です。
スーパーや道の駅で見かけることはありましたが、今まで買ったことはありませんでした。
ところがある日、偶然つけていたテレビで『楚辺ぽーぽー』の特集をしているのを見かけました。
ぽーぽー自体は沖縄どこにでもあるらしいですが、作り方は各家庭によって違うとのこと。炭酸ジュースをいれたりいろいろ美味しくなるように各家庭で工夫されているそうです。
そのなかでも、テレビで紹介されていた楚辺ぽーぽーに衝撃をうけました。
そのおばぁの作るぽーぽーのレシピは、嫁には教えるけれど結婚したら出て行ってしまう娘には教えないんですって!レシピが流出するのを防ぐためらしいです。
娘にすら教えない秘伝のぽーぽー。。。
む、む、む…、めっちゃ気になる!!
ということで買ってきました。
読谷JAの一角、飲食店街の1番奥にある楚辺ぽーぽーのお店です。
もう閉店時間ぎりぎりでしたが、小倉あんをゲットできました。
上が楚辺ぽーぽーで下はサーターアンダギー。
お店にいたおばぁにテレビを見てきたと言ったら喜んでくれました。そして、「ぽーぽー作りが好きだから死ぬまで作り続けるよ」と仰っていました。
「死ぬまでやり続ける」という言葉に感動しました。わたしにはまだ死ぬまでやり続けたいことがないです。そこまで誇れるものもわたしにはまだない。一緒にいた娘もそれを感じたようで、おばあちゃんのぽーぽーへの情熱すごかったなって言ってました。
食べなくてもわかる。
そんな人が作ったものは美味しいに決まってる。
おうちに帰っていただきました。断面図です。
すべすべもちもちのふわふわ。ホッとする優しい味でした。
それにしても自分の仕事に情熱や誇りを持っている人ってかっこいい。憧れます。
年齢とか性別とか関係なく人間としてとても魅力的だな、いつかわたしもそんなふうになっていたいと思いました。
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